近年、海外デザイナーによる建築の人気が高まり、軽井沢でも、海外のデザイナーによる別荘やコンドミニアム、施設などが増えています。ゼオリゾートでも、海外デザイナーの別荘建築についてご相談いただくことが多くなりました。海外の設計事務所と共同で建築プロジェクトを行っている天木樹里さんは、軽井沢でも3件の別荘建築に携わっています。天木さんに海外デザイナーとの協働や、海外デザインのメリット・デメリット、そして軽井沢のプロジェクトについてお話を伺いました。―天木さんは海外の設計事務所とのコラボレーションによる建築プロジェクトを手掛けていらっしゃいますが、きっかけはなんでしょうか?「もともとインテリアコーディネーターとして、海外の取引が多くありました。海外志向や価値観を持つ日本のお客様で、自分の家を建てる段階になったときに、海外のデザインを設計に取り入れたいというご要望があり、自分自身も建築設計での海外への挑戦というタイミングと重なって、海外の設計事務所とのコラボが増えていきました」―海外デザイナーに依頼する人は増えていますか。「増えていると聞いています。海外で暮らした経験のある方や、インバウンドの方、従来の日本の建築よりも、セカンドハウスとして非日常を味わえる海外建築を求める富裕層の需要が増えています」―天木さんはどのような形でプロジェクトに参加されているのでしょうか。「設計・インテリアとしてのお手伝い、そしてマネジメントです。海外デザイナーの設計は、そのまま日本では建てられないため、日本での資格を持つ設計士が建築基準法など日本のルールに則って設計をしなければなりません。そうしたプロジェクトで、弊社が設計をすることもあれば、海外のデザイナーと日本の施主様や施工業者などとのマネージメントに入ることもあります。海外が指定する建材を日本でそのまま使うと入荷コストがかかるので、似たような素材や雰囲気を損なわないような建材を探したり、施主様とデザイナーの意志を調整したり、インテリアコーディネート兼デザイナーとしてお手伝いすることもあります」―海外デザイナ―に依頼するメリットを教えてください。「非日常を味わえることです。海外デザインによるドアや窓などのサイズの規格や、間取りなどにライフスタイルの違い、海外らしさが現れるので、常に海外にいるような雰囲気を味わえます。また日本の一般的な間取りとは異なる空間が造られるので、日常とは別のライフスタイルを送るというきっかけになります。例えば、バスルームは日本ではユニットバスが一般的ですが、海外ではタブとシャワーを別々に設計したり、各ベッドルームにバスルームを取り入れるデザインも多いです。キッチンも日本と海外では考え方が異なりますね」―一方で、デメリットはどんなことがありますか?「建材コストが上がることです。日本には既成サイズがありますので、その場合は比較的コスト面では抑えられますが、海外デザインでは特注サイズになることが多かったり、取り寄せることもあるので、結果的には建材コストや施工費が上がってしまうという点があります」―海外デザイナーに依頼する際のアドバイスを教えてください。「予算は多めに見積もっておくことと、柔軟性を持つことが大切です。あまりに注文が多いと、結局海外のコンセプトが薄れてしまいます。家族全員の要望を詰め込みすぎると、家の中がちぐはぐになってしまうのと同じで、『日本ではこうだ』という既成概念にとらわれすぎると、海外建築の醍醐味が失われます。デザイナーの提案に柔軟に対応できる方が、面白い建築を楽しめると思います 」―海外のデザイナーさんの提案やコンセプトを日本の既成概念で判断せず、受け入れて楽しむ姿勢が大切なのですね。後半のPart2では、軽井沢で計画中の実際のプロジェクトのお話を伺います。このうち一件は、ゼオリゾートの参加も検討されています。