浅間山麓の高原の町・軽井沢には、高層ビルなどがなく、緑の林の中に低層の建物が点在しています。そんな森の風景を大切にするために、軽井沢では家を建てたり、暮らしていく上で、守らなければならないルールがいくつかあります。自然や景観に関する規則の一つが「軽井沢自然保護対策要綱」です。土地の開発や建物の建設、木の伐採やイベント開催の時に注意しなければならない細かい決まりごとがあるので、必ずこの要綱を確認しましょう。なぜ「軽井沢自然保護対策要綱」が生まれたのか?軽井沢は明治時代に外国人宣教師が訪れ、その涼しい気候と美しい風景を気に入って別荘を建てるようになりました。それ以来、軽井沢は国際的なリゾート地として知られるようになっていきます。1951年、美しい自然と国際的な歴史を持つ場所として、国により「軽井沢国際親善文化観光都市建設法」が定められました。軽井沢らしい自然と景観を守るために必要なルールを決めることになったのですそうしてできたものが、「軽井沢自然保護対策要綱」です。1972年のことでした。以来、軽井沢町はこのルールに則って開発や建設をすることで、美しい景観が保たれるようになったのです。誰が守らなければいけないの?ルールを守るべきは三者、私たち一般の人、業者、そして行政を行う軽井沢町です。それぞれに役割と守るべきことが記されています。まず私たち一般の人は、自然環境の保護に努力するだけでなく、軽井沢町に対して協力しなければなりません。土地を開発したり、何かを建てようとしている人や業者は、その行為が自然環境や景観に影響があることを自覚しなければなりません。また良好な自然環境を維持するために、ルールを守らなければなりません。軽井沢町は、自然環境や景観を保護するために、土地を利用することに対して、必要と思われる施策をしなければなりません。どんなルールがある?基本的な考え方は、「自然との調和」。自然保護対策要綱では、軽井沢の風景の特徴は雑木林で、その風景に調和した街並みを目指す基準としています。家や建物が自然に溶け込むこと、また動植物との共存を前提とした様々なルールがあります。その一部を見てみましょう。❶建物の高さは10m以内。雑木林の木の高さが10m程度であることを目安としています。❷屋根は角度を付けて勾配にする。浅間山など軽井沢の山並みの風景や、雑木林との調和を考えています。❸建物の色や明るさ、鮮やかさは、風景に馴染む色味に。木々の緑の彩度が5~6なので、外壁なども彩度は5までとしています。それ以上になると、自然の色と反発し、調和が取れなくなります。❹外壁などの素材は木などの自然素材で。反射光のある金属などの素材は自然に馴染まないのでNG.❺敷地にある木はできる限り残すこと。伐採には町役場への届け出が必要になるケースが多いので、確認が必要です。❻道路や隣地から、家までの部分に生えている木で、10mを超えるものは切らない。❼家や建物の周りは植栽をしましょう。❽塀や遮蔽物は作らない。緑の広がりを遮断し、動物たちの往来の妨げにもなります。どうしても必要な時は樹木で作りましょう。❾野生動物が傷つくので、有刺鉄線の使用は禁止。➓誘蛾灯や夜間照明は必要最低限に。使用時間は日没後~21時まで。夜は動物たちが行動する時間なので、暗闇と静寂が大切です。エリアによってルールが変わる建築の際に守るべきルールは、エリアの用途によって異なります。軽井沢町は主に下記の4つの地域に指定されています。・保養地(第一種低層住居専用地域)…別荘地や住宅地で、低い戸建ての家を建てるように決められている。大規模な建物や、不特定多数の人が使う建物は不可。特に自然環境を大切にすべき場所。・居住地域(第一種住居地域)…主要道路の沿線で、低層住宅を中心とした場所。大規模な店舗や事務所、工場は建てられてない。沿道や敷地の緑化に取り組むべき場所。・「商業地域」(近隣商業地域)…軽井沢駅や中軽井沢の駅周辺。また駅から続く商店街など。・緩衝地域…保養地とその他の地域との間に設けられた帯状の地域。エリアごとの建ぺい率・容積率保養地敷地の最低限の広さ1,000㎡、建ぺい率・容積率はいずれも20%以下居住地敷地は300平方メートル以上、建ぺい率60%以下、容積率200%以下商業地敷地の広さは指定なし、建ぺい率80%以下、容積率200%以下緩衝地広さ500㎡以上、建ぺい率30%以下、容積率50%以下建物から道路や隣地までの距離保養地と緩衝地域道路から5m以上、境界線から3m以上離す居住地道路から2m、境界線から1m以上「軽井沢自然保護対策要綱」のほんの一部をご紹介しました。詳細は町のホームページでご覧いただけます。また小冊子を役場でもらうことも可能です。軽井沢には様々なルールがあります。大切なことは自然との調和と静かな環境の維持。ルールを守って、軽井沢らしい暮らしの醍醐味を味わってみてください。ZEORESORTのミッションステートメント私たちZEORESORTは最先端の技術を駆使し、自然との調和を図りながら地域社会と共生します。というところからも、軽井沢町の伝統とすぐれた自然を保持し、明るく健康的な国際保健休養地としてのまちづくりを推進するため、「軽井沢町の自然保護対策要綱」と「軽井沢町の自然保護対策要綱取扱要領」で自然保護対策基準に準じた建築を行っていきます。