日本を代表する避暑地、軽井沢。一口に「軽井沢」と言っても、エリアごとに醸し出す表情は驚くほど多彩です。本コラムでは3回にわたり、その奥深い魅力をご紹介してきました。前編では伝統が息づく「旧軽井沢・新軽井沢」、中編では利便性に優れた「中軽井沢」に焦点を当てましたが、最終回となる後編では、落ち着いた佇まいの「西軽井沢エリア」から、県境を越えた「北軽井沢」、そして今もっとも注目を集める隣町「御代田町」までをご紹介します。1. 文化人が愛した宿場町:追分エリア江戸時代、中山道の要衝「追分宿」として栄えたこの地には、今もなお往時の宿場町の風情が色濃く残っています。堀辰雄や立原道造といった文士たちに愛されたことでも知られ、現在も学者や文化人の山荘が点在する、知的な静けさに満ちたエリアです。追分文化村1000m林道沿い 豊かな原生林に包まれた、プライバシー感の高い別荘地です。特に1000m林道沿いの傾斜地には、浅間山を望む眺望に優れた物件が多く見られます。御影用水(みかげようすい)周辺近年、特に高い人気を誇るのがこのエリアです。ヨーロッパの運河を思わせる水路沿いの遊歩道は、絵画のような美しさ。御代田や小諸方面へのアクセスも良く、観光シーズンの喧騒を離れて穏やかな時間を過ごせるのが最大の魅力です。 2. 有志が育んだコミュニティ「自由ヶ丘別荘地」約50年前、7人の有志が土地とインフラを共同購入して整備したという、全国でも珍しい歴史を持つ別荘地です。 現在は自治団体「自由ヶ丘みどり会」が管理を引き継いでいます。大規模開発にはない温かみがあり、あえて舗装しすぎない土の私道など、自然との共生を大切にする姿勢が貫かれています。小鳥のさえずりで目が覚める、そんな贅沢な日常がここにはあります。3. 雄大な自然と開放感「北軽井沢エリア」中軽井沢から国道146号を北上すること約20分。群馬県側に位置する北軽井沢は、北海道を彷彿とさせるダイナミックな景観が広がります。地価が比較的控えめなため、同じ予算でも広大な敷地を手に入れやすいのが利点です。標高が高いため夏は本軽井沢よりもさらに涼しく、開放的な移住生活を求める人々が増えています。注意したいのは、鉄道が通っていないこと。そのため車は必須です。また冬の寒さは軽井沢エリア以上に厳しく路面凍結も多いため、定住を検討される場合は、冬期の除雪体制や道路状況の入念な確認をおすすめします。4. 移住先としても大人気「御代田町」軽井沢の西隣に位置する御代田町は、今や「移住したい町」の筆頭格です。 軽井沢に比べて湿気が少なく、陽当りの良い開放的な土地が多いのが特徴。スーパーやホームセンターなどの生活施設がコンパクトにまとまっており、子育て世代のニューファミリー層からも支持されています。一方で、歴史ある街でもあります。 かつて「小田井宿」として栄え、高貴な女性たちが宿をとったことから「姫の宿」という優雅な呼び名も。真楽寺に伝わる「龍神伝説」は、夏の風物詩「龍神まつり」として今も町民に深く愛されています。近年はこだわりのベーカリーや洗練されたショップが続々とオープン。軽井沢まで車で30分という距離感を保ちつつ、自分らしい暮らしをデザインできるフィールドとして注目が集まっています。理想の軽井沢ライフを実現するために3回にわたり別荘地ガイドをお届けしました。別荘地選びは、単なる不動産探しではありません。その土地が持つ歴史、特有の気候、そしてそこに流れるコミュニティの空気感までを確かめることが大切です。そのためにも、実際に四季を通じて土地を訪れ、目で見て、雰囲気を感じることをお薦めします。また、建築においても軽井沢特有の湿気対策や景観条例など、地域の風土に精通した知識が不可欠となります。私たちゼオリゾートでは、グループの総合力を活かし、土地探しから理想を形にする建築、そして暮らし始めてからのアフターフォローまで、あなたの「理想の物語」をトータルでサポートいたします。